アニメ「四月は君の嘘」のキャスト情報や感想・作中の楽曲について半泣きで語ってみた
君は忘れられるの?
アニメ「四月は君の嘘」はピアノが弾けなくなった天才ピアニストと、自由奔放な演奏で観客を魅了するバイオリニストの中学生二人を中心に描かれる美しく切ない物語です。
もう3回以上視聴している世界観から大好きなアニメですが、観れば見るほど言葉の重みや意味を感じることができて、どんどん深みが増していく作品だと思います。
内容的にも、絵的にも音楽的にも、様々な面から楽しませてくれるアニメ「四月は君の噓」の感想をまとめてみました。
- アニメ「四月は君の噓」はこんな人におすすめ!
- アニメ「四月は君の噓」 情報まとめ
- アニメ「四月は君の噓」 あらすじ
- アニメ「四月は君の噓」 感想と見どころ
- アニメ「四月は君の噓」 心に残る名言
- アニメ「四月は君の噓」 主題歌
- まとめ
アニメ「四月は君の噓」はこんな人におすすめ!
★泣けるアニメが好きな人
★心を浄化したい人
★クラッシックや音楽が好きな人
アニメ「四月は君の噓」 情報まとめ
放送日 | 2014年10月9日~2015年3月20日 |
---|---|
話数 | 1~22話 |
アニメ製作会社 | A-1 Pictures |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | 月刊少年マガジン |
原作者 | 新川直司 |
キャスト | 有馬 公生:花江 夏樹 宮園 かをり:種田 梨沙 澤部 椿:佐倉 綾音 渡 亮太:逢坂 良太 井川 絵見:早見 沙織 相座 武士:梶 裕貴 瀬戸 紘子:園崎 未恵 相座 凪:茅野 愛衣 |
原作 | 全11巻 |
公式サイト |
アニメ「四月は君の噓」 あらすじ
母の死をきっかけにピアノが弾けなくなった元天才少年・有馬公正。
モノクロームだった彼の日常は、
一人のヴァイオリニストとの出逢いから色付き始める・・・。
少女に魅せられた公正は自分の足で14歳の今を走り始めるのだった。
アニメ「四月は君の噓」 感想と見どころ
本格的なクラッシックの演奏が聴ける
「四月は君の噓」は、ピアノを弾く男の子・有馬公正とヴァイオリニストの宮園かをりを中心に構成されたストーリーで、第1話のかをりが参加するコンクールのシーンから始まり、2話以降は主人公の公正やその周りの人物たちによるクラッシックピアノの演奏を楽しむことができます。
その音楽は迫力のある演奏からしっとり聴かせる曲まで幅広く、キャラクターの感情を音に乗せているその演奏は、音と共に流れる場面やキャラクターの表情と重なり、アニメの世界観にグッと引き込まれます。感情移入させるのがうますぎです。
比較的有名な曲も多いので、クラッシック音楽に詳しくない人も楽しめると思います。中でもおすすめは、公正を幼い頃からライバル視してきたピアニスト・相座武士が演奏する『革命のエチュード / 作曲 ショパン』です。息の詰まるようなシーンで武士のコンクールに掛けた思いがぶつけられていて、心を掴まれます!!ぜひ注目して聴いてみてほしいです。
誰も報われない切ない恋心
このアニメのすごいところは、登場人物が少ないのに十分な物語性があるところ!そしてその登場人物たちが見事に誰も報われない想いを抱くことになります。
まだ中学生で自分が抱いている感情の名前さえも分からない時期。それでも登場人物の全員が自分の心と向かい合い、ライバルへの嫉妬心や幼馴染への恋心、部活に掛ける思いなど、それぞれの思いを抱えながら精一杯生きているのが「四月は君の噓」という作品です。
そして特に複雑に絡み合っていくのが恋心です。主人公の公正は、自分が心惹かれた女の子・宮園かをりが公正の友人である渡 亮太に恋をしていると思い込みます。自分の気持ちに気づきながら恋を諦める公正。そんな公正に知らず知らずのうちに恋をしていた幼馴染の椿。その椿の想いに気づきながら、終わりを見据えて気持ちを伝えずにいた宮園かをり。
誰も報われない。どの矢印も結ばれない。すごく切なくて、でもとても綺麗な想いたちに恋の儚さのようなものを感じられ、胸が苦しくなります。このアニメの核は恋愛ではないと思っているのですが、全員の恋心を通して心が透き通るような気持ちになります。切ない、、、
最終話の手紙で伏線回収
このアニメの最終話では、公正が宮園かをりからの手紙を読むシーンでほとんどが構成されています。
少年A・有馬公正を「君」と呼んでいた宮園かをりと、かをりが公正の前に現れた本当の理由。自由奔放な演奏に隠されたかをりの思い。この最終話での手紙で1話からのすべての伏線が回収され、点と点が繋がった瞬間、ここまで過ごしてきたかをりとの時間が一気に思い起こされます。精一杯に自分の人生を歩もうとあがいていた宮園かをりの生き様がかっこよくて、美しいです。
この最終話の後に1話からまたこのアニメを見返すと、すべてのシーンがまったく違った目線で感じられて2度楽しいし、より悲しくなります。そして何より、かをりの透き通るような声!!!儚さとこのアニメの綺麗な世界観を倍増させて、もう言葉にできない。本当に好きです。手紙の説得力も、思いの伝わり方も尋常じゃないんです。
最終話の手紙のシーンまで、ぜひ一気に駆け抜けて見てほしいです!
アニメ「四月は君の噓」 心に残る名言
第3話「春の中」 宮園かをりの名言
「悲しくてもボロボロでも、どん底にいても、弾かなきゃダメなの。
そうやって私達は、生きてゆく人種なの。」
「聞いてくれた人が、私を忘れないように。その人の心に、ずっと住めるように。
それが、私のあるべき理由。私は演奏家だもの、君と同じ」
これって公正にピアノを弾かせるために言ったセリフだと思っていましたが、、違いました。いや、公正に向けた言葉でもあり、かをりが、かをり自身に向けた言葉だったんですね。
一番悲しくて、どん底で、誰かの心に在り続けようとしていたのは、かをりでした。真相を知ったらよりずっしり響いてくる宮園かをりの名言です。
第4話「旅立ち」 宮園かをりの名言
「私を見て。顔を上げて私を見て。
下ばかり向いてるから、五線譜の檻に閉じ込められちゃうんだ。」
久しぶりの演奏で楽譜から目を離せず自分の世界の中に入り込んでしまった公正を、かをりが励ますときに掛けた言葉です。「五線譜の檻」という表現がすごく好きで、楽譜を少しの狂いもなく完璧に弾く人間メトロノームと言われていた公正を表すのにぴったりです。
ピアノと向き合えずにいる公正に前を向かせて五線譜の檻から救い出す、宮園かをりの名言でした。
第10話「君といた景色」 渡 亮太の名言
「スーパースターに挫折はつきものさ。
逆境でこそそいつが本物かどうかわかる。だってよ、星は夜輝くんだぜ。」
「星は夜に輝く」って当たり前のことだけど、それを精神的に暗闇の中にいる公正と夜を重ね合わせているこの表現がすごく綺麗で好きです。逆境で輝くのが本物のスター。
なんだかキザだけれど、確信をついたような渡の名言です。
アニメ「四月は君の噓」 主題歌
第1~11話 オープニング曲『光るなら / Goose house』
作中で公正がバイトとして譜面に起こしているのが、まさにこの曲です。
アニメの世界観にぴったりで『どんな星も君を照らすから』(参照:光るなら / Goose house)などの歌詞もキャラクターの台詞と重なって、よりアニメに没入してしまいます!
第12~22話 オープニング曲『七色シンフォニー /コアラモード 』
こちらもポップで可愛い曲!ピアノの音色がよく聴こえて、音楽をテーマにしている歌詞なので、アニメのストーリーにマッチしすぎています。コアラモードさんの歌声は力強いのに、どこか儚くて透き通っているので聴いていてすごく心地良いです。
第1~11話 エンディング曲『 キラメキ / wacci 』
良すぎる~~~!!!そよ風みたいな心地よい曲です。
しっとりとした曲調はオープニングの元気な印象と相反していて、1話ずつ締めくくりが比較的静かなこのアニメを、うまくまとめあげてくれるような音楽になっています。wacciさんの歌声いい!!
第12~22話 エンディング曲『 オレンジ / 7!! 』
どうしてこの曲をエンディングにしたの~~冒頭から切なすぎて泣ける。なんかもう消えそうな透明感のある声で、かをりじゃん!!って感じ。歌詞なんて聞いた日にはもうだめです。
この曲を最後の音楽にしてくれてありがとう、、かをりの気持ちを代弁してくれてありがとう!!そんな曲です。
まとめ
アニメ「四月は君の噓」の見どころや感想などを書き綴ってみました。
前向きになれて、でも悲しくて。音楽も作画もすべてが計算され尽くしているような美しいアニメです。この作品に出会えてよかった。自分の生き方までも中学生の女の子に考えさせられるような素敵なアニメです!
クラッシック音楽が好きな人やアニメの世界観にどっぷり浸かりたい人に、ぜひ観てほしいです。こういう作品、もっと探していきたい!
以上、「四月は君の噓」の感想でした^^